■ 料理と相性の良い生もと造りの酒 ■
生もと造りの酒は、旨味成分が豊富でしっかりした酸のある腰の強いお酒です。このためお酒が水っぽく感じられて料理に負けてしまうことが少ないのです。
生もとに豊富な乳酸は、バターやクリーム、チーズなどを使った料理とよく合います。また生もとのアミノ酸は、ダシの利いた料理、旨味の強い料理とも調和し、油脂を使った料理でも舌を洗ってすっきりさせる効果があります。料理が強いときはお酒をお燗すればより効果的でしょう。食前酒にとどまらず、食事を美味しくする食中酒として、和食はもとより西洋料理や中華料理にまで幅広い相性をもつ生もと。実に懐の深いお酒なのです。
●生もとの酒と相性のよい料理リスト
〈純米酒には〉
トロ刺身/鶏唐揚げ/真鯛の酒蒸し/海老しんじょ/寄せ鍋(出汁味)/アワビのクリーム煮/仔牛のステーキ・クリームソース/帆立貝のテリーヌ/チキンソテー/牡蛎のグラタン/しゃぶしゃぶ(ゴマだれ)
〈純米吟醸酒には〉
伊勢エビの藁焼き/真鯛の炭火焼き・バターソース/フォアグラ・テリーヌ/穴子の旨煮/天ぷら/平目のポワレ/帆立貝のクリームソース/鴨のオレンジソース/小龍包/アワビのステーキ/スモークサーモン/北京ダック
〈生酒には〉
伊勢エビソテー/海老、あなご、めごちの天ぷら/鶏肉、雉のロースト |