| ●第1日 |
蒸米放冷
包み
埋け飯 |
生もと造りではかなり低温で仕込む。高温だと「早湧き」といって野生酵母に汚染されやすく、また低温の方が香気の良い酒になる。
蒸米の熱気を抜いた後、布に包んで十数時間、冬の冷気でゆっくり冷ます。
|
| 蒸米の手入れ |
かきまぜて希望する温度まで下げると同時に、外部と内部を均一化する |
| 仕込み |
(半切桶へ蒸米秤込み)蒸米を計量して半切り桶へ
(半切桶へ麹秤込み)麹を計量して半切桶へ
(汲水)水を計量して半切桶へ
(潰砕混合)蒸米や麹のこごりを砕いて混合
(飯合わせ)全体を混合(木のへらを使う) |
| 手もと |
数時間後、米が水分をすっかり吸収した頃、木のへらで全体を混合。(均一化と米粒の軟化のため) |
| ●第2日 |
| 荒踏み |
生もとには色々流儀があり、最初は米が硬いため足で踏む方法もあった。ただ現在では米の精白も良く、さほど硬くなく、衛生的なために、初めから櫂棒を使って「一番摺り」をする方法をとっている。
|
| 二番摺り |
|
| 三番摺り |
さらに2回櫂棒(蕪櫂)ですりつぶす。 |
| 打込み(折り込み) |
半切桶2枚を1枚に合併(8枚→4枚に) |
| 時掻く |
時々へらなどで攪拌、均一化させる。 |
| ●第3日 |
| 打明け(もと寄せ) |
半切桶の中身を全部1本の酒母のタンク(壷代)にあける。 |
| 打瀬 |
もと摺が終わってから暖気入れを行うまでの低温期間。
この間に硝酸還元菌、乳酸菌など有用微生物の遷移(次々に支配的な微生物が交替すること)が順序正しく行われる。
|
| ●第5日〜6日 |
| 初暖気 |
湯を詰めた湯たんぽのようなもので、酒母タンクの中を攪拌し、温度を少しずつ上げ、糖化を促進させる。
|
| (前暖気期間) |
初めて暖気樽を入れることを「初暖気」といい、その後毎日「暖気入れ」を行う。
温度が上がって麹による糖化が進むと、栄養分が増えるので、乳酸菌が活発に乳酸をつくる。
この時甘酸っぱいヨーグルトのような状態になり、乳酸の働きにより雑菌は皆無である。ここで純粋酵母(協会酵母など)を添加する。空気中の「家つき酵母」(蔵に自生している酵母)によることもある。 |
| ●第13日 |
| 膨れ |
酵母の増殖で、炭酸ガスを発生してくる状態。 |
| ●第14日 |
| 湧付き |
ぶつぶつ発泡をはじめたら、さらに品温を上げると白い軽い泡があがってくる。 |
| 湧付き休み |
高泡になったら「暖気入れ」をしなくても自然に温度が上がってくるため、加温は休む |
| ●第17日 |
| ギリ暖気 |
ギリとは回転のこと、暖気樽を回しながら丹念に攪拌する。 |
| 温み取り暖気 |
熱湯を入れた暖気樽で、急に品温を上げること。弱い酵母を淘汰するのが目的。生もとや山廃酒母では行うが、速譲酒母では酵母の死滅が多くなるので行わない。
|
| 最高温度 |
温み取り暖気の後、品温が最高になる |
| 後最高温度 |
その後、さらに1〜2℃上昇することがある。 |
| ●第19日 |
| 分け |
半切桶に分けて冷却し、酵母を休ませる。(3等分くらい) |
| ●第21日 |
| 戻し |
もう一度、酒母タンクに戻す。 |
| 熟成 |
使用までの期間を「枯らし」という。この期間の長短が酵母の強さや老若と関係する。 |
| 枯らし期間 |
弱い酵母だとこの間に死滅して上澄みが生じるが、生もとの場合は一ヶ月以上も上澄みしない。 |
| ●第26〜28日 |
| 使用 |
醪の仕込みに使用する。 |